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加藤としゆき
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column──コラム
白装束集団を笑えませんよ
2003.07
 7月です。暑さ本番です。今年は地球に優しく、伝統的な避暑術を思い返し上手にすごしましょう。
 さて今年の5月に「白装束集団」が話題になりました。白が電磁波よけになるといって、やたら白布を貼ったり広げていました。本当に電磁波が防げるのかしら、と思った人も多かったようですが「関係ありません」ということでした。
 電磁波よけに白い布は笑い話となりましたが、今日本にはこの白装束集団を笑えない課題があります。
 「デフレ脱却」です。日本には何人の経済学者がおられるのか知りませんが、どうすればデフレから抜け出せるのか判然としません。ここ2年、政府の対策が役立たずであったことは事実です。ではどうすればいいのか。
 小泉さんは相変わらず「構造改革なくして景気回復なし」とお考えのようですが、「構造改革が景気悪化の原因」のようです。確かに構造改革はデフレ陣営だと思います。
 つまりデフレ対策にならない構造改革は「白い布」です。にもかかわらず、いまだに構造改革、構造改革と白い布を広げている。
 白装束集団を笑っている場合ではない、のです。
 米国は「日本のデフレ(対策の失敗)を参考に」といろいろ手を打っています。とても不思議なことは、世界の著名な経済学者が日本のデフレについてさほど興味を示していないことです。世界第二位の経済大国のこんなとんでもない経済現象がどうして研究対象にならないのでしょうか。ノーベル経済学賞級の学者の見解はいたって簡単です。『どうしてこんな簡単な問題が解けないのかね』
 私は、デフレは金融現象であるから対策はインフレターゲット策の類だと考えます。
 構造改革の不足は昔からあったわけで、その間大体インフレでした。つまり構造改革とインフレ・デフレは関係ないと思います。
 「インフレにする方策はない。あるいはきわめて困難」ということですが、狂乱インフレはまだ記憶に新しいもので、結構簡単に発生したではありませんか。  あるいは「適度なインフレにとどまることは難しい。ハイパーインフレになったらどうするのか」といいますが、仮にハイパーインフレになったとしても、現状のデフレを放置するよりましではありませんか。なぜならインフレ対策については、人類は山ほど勉強しているのですから。
 本当は簡単なことなのに、ことさら難しくしているのは何かを隠すためというのは常識です。隠すべき何かとは「政策の失敗」です。ごめんなさい、間違っていましたといって、さっさと政策転換していればよかったのに。
 このように庶民はいつも「政策の失敗」とそれをごまかすための「政策の失敗パート2」によって苦しめられるのです。「たのむからパート3まではいかないで」という声を聞いてください、○○さん。

 
──加藤としゆき
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民主党参議院比例区第3総支部