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加藤としゆき
民主党
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column──コラム
世の中、どうしてお人よしであふれているの
2003.08
 8月になりました。夏場の健康維持が大切です。暑いからといって冷たいものをがぶ飲みするのはやめましょう。夏場の忍耐が一年間の元気をつくります。
 さて、今回は永らく疑問に思っていたことについてです。それは「この世にお人よしがあふれているのはなぜなの」ということです。幼いときから世間話を聞きながら、世の中大変だなと思っていました。世間話の半分はお人よしがひどい目にあったというものです。また新聞の社会面あるいはテレビのワイドショーなどだまされたり、うまくしてやられたり、お人よしの被害の百貨店ではありませんか。
 国際政治でも、日本の外交ベタが何かにつけて話題になり国民として「しっかりしろ」といいたくなることが多々あります。極端なものでは○○○陰謀説や△家ネットワークが世界を牛耳っているなど愉快になれない説も流布しています。
 経済産業においても、戦略性のない日本企業は抜け目のない海外企業や他国政府に良いように扱われ大損しているとの評論が誌面をにぎわせています。
 そのような報道、説、論に接するたび困ったことだとやきもきしていたのですが、同時に「とはいいながらも、いまだ世にお人よしがあふれているのはなぜなんだろう」との疑問が湧いてくるのであります。
 お人よしよりもずるい者が有利なら、人類発生以来、何十万年と長い時間がたっているのだから、お人よしが駆逐され絶滅していてもおかしくないのでは、と思うでしょう。
 この疑問に一つの回答を与えてくれたのが、コンピュータを使った行動戦略シミュレーションでした。意地悪でずるい行動パターンとお人よしで正直な行動パターンの生き残りゲームをコンピュータで何回もシミュレーションするのです。結果は、中盤までは意地悪行動が増殖していくのですが、最終はお人よし行動が盛り返し大勢となるそうです。
 ミソは意地悪と意地悪が争って共倒れすること、また意地悪どうしでは安定関係をつくれないということです。
 ひるがえって人の世も、ずるく立ち回ることは一時の利益をもたらせても永続的な繁栄にはつながらないということです。つまらない詐欺に引っかかることは避けなければなりませんが、「善なること」は繁栄の基本戦略だと思います。同時に先ほどのシミュレーションは「しっぺ返し行動」を推奨しています。自らは先に仕掛けないが、意地悪には意地悪で応えよ、ということです。
何かしら胸のつかえが下りた気がします。

 
──加藤としゆき
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民主党参議院比例区第3総支部