<新たな国際援助のあり方に向けての七つの提言(要約)>
参議院政府開発援助等に関する特別委員会
【提言1】援助ビジョンについての明確な国民へのメッセージ
○適正な援助水準に向けた事業量の確保
ODAは外交の基盤である。我が国の国益のためにも、ODA削減に歯止めをかけ、純増による量的確保を行うべきである。加えて、国際社会での信頼確保のためにも、援助にかかる我が国の国際公約を誠実に履行すべきである。
○「選択と集中」による援助戦略と「地域戦略方針」の策定
「海外経済協力会議」において我が国の援助戦略の議論をし、内容の原則公開による国民へのメッセージ発信をODA大綱と国別援助計画の中継ぎとして「地域戦略方針」の策定も検討すべきである。
【提言2】我が国の援助資源の総合的活用と途上国との「互恵」関係
民間部門の活動の基盤づくりのため、NGOへの税制優遇措置の拡大、民間投資促進のためのODAの活用を行うべきである。
【提言3】日本型援助の知見を活かした「平和構築」の推進
「平和国家日本」のイメージを基礎とし、より早い段階から平和構築に主体的・積極的な関与をすべきである。
【提言4】「援助量」大国から「援助人材」大国へ
○「人間の安全保障センター(仮称)」の創設
アジアのハブ機能を有する「人間の安全保障センター(仮称)」の創設も視野に入れ、国際援助研修体制の整備・強化を推進すべきである。
○国際援助活動におけるキャリア・パスの確立
育成した人材を無駄にしないために、官民双方向の人事交流、国際機関への人材派遣の推進をすべきである。
○新JICA発足に伴う「援助力」の強化
新JICA(独立行政法人「国際協力機構」)は援助にかかる日本代表であることを自覚し、援助課題に対し迅速・的確に対応するなど援助力の向上に努めるべきである。
【提言5】東アジアの成長と統合に向けた我が国援助の役割
東アジアのバランスある成長のため、経済連携協定の締結等を進めるとともに、援助による地域内の格差是正の取組を最優先すべきである。
【提言6】アフリカの貧困削減と支援理由の明確化
アフリカは世界最大の援助課題である。「貧困削減と経済成長との好循環」をもたらすため、環境・教育支援といった、アフリカの持つ可能性を実現できるような援助に重点をおくべきである。
【提言7】参議院による援助政策への積極的関与
ODAの効率的・効果的実施のため、引き続き参議院は国際援助について専門的な調査を進めるべき特別委員会等での調査を通じ、我が国援助の方向性・援助予算の大枠の在り方について、積極的に関与すべきである。
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